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November 06, 2006
「 芸術の秋~オルセー美術館編~ 」
神戸市立博物館で開催されているオルセー美術館展に行ってきました。
こちらは三宮のド真ん中・元外国人居留地だった場所に位置し、
歴史ある美しいエンタシスが並ぶギリシャ神殿風のレトロモダンな美術館です。
それにしても、三連休に行ったせいか入り口に長打の列が~!!!
(エコールはガラガラだったのにこの違いって一体・・・)
これは日を改めて出直しか!?と思うくらいの行列にげんなりしたものの、
並んでみると意外や意外、待ち時間10分ほどでスムーズにIN。
良かったーと思い中に入ると、これまた凄い人・人・人。。。
まさに、”立ち止まらないで下さいー(BYルミナリエ)”の世界。
でも美術鑑賞だし、流し見って訳には・・という事で、覚悟を決めていざ人混みへ!
正直、1Fは美術鑑賞どころではなかったです・・
そういえば去年訪れた京都のルーブル美術館展もありえない混雑っぷりでした。
3連休だから?芸術の秋だから??
関係ないですが、1年前も同じく美術館に行ってる私って・・・(苦笑)
毎年同じことをしてる自分に笑ってしまいました。。
さて、オルセー美術館展なのですが、こちらはエコールとは超有名画家の作品が多数あり、
万人が愛するソフトタッチの印象派絵画がズラズラーっと展示されておりました。
そりゃ老若男女の方々が集まるわけですね。(エコールはなにせ個性的~~~)
館内には、美術館でよくある音声ガイドの他にミニガイドブック(100円)が販売されており、
展示されている絵の題名と詳細がわかりとても良かったです。
思えば、普通の美術館でしたら絵の横に説明が入っているのですが、
きっと鑑賞者が多い事を考慮してあえてミニガイドブックにしたのかもしれません。
絵の前で大勢の人が立ち止まると大渋滞になってしまいますし、
良心的な価格でこういうものを販売するのは名案といえば名案かも。
しかしながらガイドブックがないと、全くわからないというのが欠点。
買わない人にとっては、不親切極まりない展覧会かも(苦笑)
オルセー美術館展なのですが、エコールに比べて規模も大きく見ごたえアリ!
どの作品も素敵でしたが、私のお気に入りはこちらの4つ。
■すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ::エドルアール・マネ

オルセー美術館展のチケットにもなっているこちらの絵。
恥ずかしながら実はルノワールの絵だと勘違いしてました、、
まさかマネとは・・・(--;)
よく見たら、確かにタッチがルノワールとは全然違うのですが気づきませんでした。
詩人ヴァレリーにより絶賛されたマネの傑作だそうです。
このモデルになっているモリゾ(同じく画家で1Fに作品が展示されてます)は、
この絵を描いた2年後マネの弟と結婚したそうです。凄いつながり!!!
■ジュリー・マネ(あるいは猫を抱く子ども)::オーギュスト・ルノワール

これぞまさにルノワールの世界。
ルノワールは、家族、親戚、友人をよくモデルにして描いたらしく、
柔らかく優しい印象の絵からは、モデルへの親しみや愛情が溢れており、
見ているこちらも思わず微笑んでしまいそうな素敵な絵がたくさんあります。
この絵は今まで見たことのない絵でしたが、こちらのモデルはなんと
上記のモデルになっているベルト・モリゾとマネの弟との間に出来た娘ジュリー。
彼女は印象派の画家達に囲まれた少女時代を送ったとか。
なんて贅沢な幼少期でうらやましいこと・・・と思ったのですが、
どうやら両親は幼くして他界。
その後、ルノワールが彼女を引き取り後生大切に育てたらしいです。
こういった物語があったとは知りませんでした。
絵ってなんとも奥深いものですね、、、
■ペイルルバードの道::オディロン・ルドン

ルドンは全くノーマークな画家だったのでこの絵を見るまで名前は知りませんでした。
ただ、絵を見た瞬間、自分がサイトを作る時に頭に描くような大好きな世界だったので
直感的にいいなと思いました。
色あせたブルー(実物はもっと綺麗です)、そこに花をつけた樹木、、、
そこに小さく描かれた寂しげな男性が、絵全体に哀愁感を漂わせ、
なんとも言えない儚げで神秘的な美しさを感じました。
ルドンは生後わずか2日でこのペイルルバードに里子に出され、
幼少期は両親とは離れ、ここで孤独な日々を送ったそうです。
■グレヴィルの教会::フランソワ・ミレー

落穂拾いで有名なミレーの作品。
ミレーの作品には、大地とともに生きる農民がモデルになっているものが多数ですが、
こちらはミレーの故郷クリュシー村の幼少時期に通った教会がモデルとなっています。
ミレーの作品の素敵なところは、絵からリアルな自然を感じ取れるところ。
のどかな田園風景から土の香りが今にもしそうだと思うのは私だけしょうか?
子供時代の記憶を再現して描かれた為、農夫と羊が実際の大きさの半分の寸法で
描かれているそうです。それだけ教会の存在は大きかったと思われます。
本当にたくさんの名画があった為、見終わった後はグッタリ疲れてしまいました。
絵画鑑賞って結構真剣に集中して見るせいか疲れますよね(苦笑)
今回、エコール・ド・パリ展、オルセー美術館展を見てきましたが、
総論として、どちらがいいか?というのはやはり人の好みによるのでわかりませんが、
エコールは個性の強い作品が多かったので万人受けはしない事は確かだと思います。
ただ、強烈な何かを感じ取れる展覧会でした。
オルセー美術館は、多数の名画が展示されており、どの作品を見ても楽しめます。
ただ、逆に言うとコレという強烈な作品はありませんでした。
しかしながら、エコールはお気に入りの1作品が見つかったものの、
展示数が少なく絵画鑑賞という面から見るとなんだか消化不良気味といった感じで、
オルセーにも行ったからこそ、エコールの良さを実感出来たのかもしれません。
ということで、体力のある人は、どちらもダブルで行くことをオススメします。
ただし、エコールの絵に興味がある人に限りますが・・・(苦笑)
どちらか1つでいいと思う人は、オルセーをオススメします!!
オルセーは誰が行ってもいいなぁ~と思える展覧会である事は間違いないです。
こちらの展覧会は、来年1月8日(月)まで開催中ですので興味のある方は是非!
by terumi : November 6, 2006 04:16 PM
