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August 20, 2008

「 もしもあの時・・・ 」

世界は「使われなかった人生」であふれてる (幻冬舎文庫 さ 18-2)世界は「使われなかった人生」であふれてる (幻冬舎文庫 さ 18-2)
沢木 耕太郎

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深夜特急でおなじみノンフィクション作家、沢木耕太郎の映画評論集。

沢木耕太郎というと深夜特急=バックパッカーというイメージが強いので、
この本を見て、映画評論もするんだ~マルチだな・・・と思っていると、
本人も映画評論の話が来た当初、畑違いだという事で何度も断ったとか。。。

といってもさすがは沢木耕太郎・・・絶妙な沢木節で映画の世界を紹介してくれます。

本作品で紹介されている映画は30編。

普段あまり映画を見ない私にとって、今まで鑑賞した作品はそのうち4編でしたが、
この本を読んでいると、思わず紹介されている作品全てを鑑賞したくなりました。

その理由の1つとして、タイトルにもなっている「使われなかった人生」という
冒頭の表現方法が、最後まで心に響いているからではないかなと思います。

使われなかった人生とは、ありえたかもしれない人生。

年を重ねると、誰しもターニングポイントと呼ばれる時がたくさんあったと思います。

私のターニングポイントは・・・とふと考えてしまいました。

そんな大したターニングポイントはなかったと思いますが、考えてみれば
悩んだ瞬間全てがそうだと言っても過言ではないような気がしてきました。

あの時、あの選択をしていたら・・・あの時、こう考えていたら・・・

しかしそんな事を言っているとアレもコレも・・・とキリがないのも確か。

そう思うと、ありえたかもしれない人生は結局は幻であり、今生きている人生が、
全てなのだと・・・・・なるべくしてなった運命だと思わざるを得ません。

映画には色んな世界が広がっています。

そんな風に、いつもと違った観点から主人公を見てみるのも、
また新たな映画の楽しみ方ではないかなと感じさせられました。

by terumi : August 20, 2008 12:16 PM

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